『日曜早朝』
日曜の朝は早起きだ。何しろテレビを見なくてはならないから。どんなに前の日遅くても、１回起きてまた寝ることになっても。テレビの前で正座する。それが一緒に暮らし始めた２人の習慣だった。
「ぐすぐす」
しゅっ。
「っすん」
しゅっ。
「ああああ〜」
ち〜ん。
「ええええ〜」
び〜む。
「こ、こんなんアリですかぁ？葛山さん」
「か、悲しすぎるよねぇ？オダギリくん」
「こんなにこんなに一生懸命がんばってきたのにこのしうちって」
「あ、あんまりやよねぇ？こんなんアリ？」
「あああ〜！」
「うわわわっ！あの顔！」
「せつないですねぇ」
ち〜ん。
「せつないねぇ〜」
び〜む。
「鼻かみすぎてイタイっすよ、もお」
「僕涙でよぉ前見えん」
『ううううう〜』「はよ〜」
「おはようございます大塚さん」
「おはよ、大塚さん」
「おまえら日曜だってのに早いなぁ」
「そういう大塚さんだって起きてるじゃないですか」
「いや俺はまた寝る」
「え〜！一緒に見ましょうよぉ」
「もう見たじゃないか」
「だってウチでテレビで見るんはまた別もんですよ」
「そうそう一介の視聴者になったつもりでね」
「だからってさ……」
「いいじゃないですか、今いいとこなんですよ、タイムレンジャー」
「ニャンダー仮面もおもしろいですよ？」
「おまえら良く見るよなぁ……」『仮面ライダークウガ、このあとすぐ！』
う〜ん、いかがなもざんしょ？ネタ的にはユウリ涙の回のつもりなんですが……（１／１４ね）。あっちも今佳境ですねぇ……（と、逃げる）。