「……まだか？」
「まだ小半時もたっていないよ、アラゴルン！」
「しかしこの格好でこの姿勢のままというのは……」
「戦闘ならそれが何時間でも平気なくせに！」
「……それとこれとは……。そもそもわたしはそういう柄ではないのだから……」
「なーに言ってるの！ゴンドール１番の人気者が！！」
「１番はボロミアだと思うのだが……」
「またまたまた！冗談言っちゃって！」
「いや、冗談なんどでは……」
「いいからじっとしてて。そうもぞもぞ動かれちゃ、ギムリだってやりにくくていけないよ。約束したんでしょう？」
「それはそうなのだがしかし……」「まだやっていたのか？」
「って言うかはじめたばかり。どういうポーズにするのかに時間がかかっちゃって。あ、ボロミア！ギムリの邪魔しちゃダメだよ！」
「それはもう……。しかし結局あの格好なのか？」
「僕ももっと女の人みたいな格好の方がエオメルたちは喜ぶんじゃないの？って言ったんだけど聞かなくてねぇ」
「あれは頼み方も悪い。『友好の証として、守りのため』なんて言ったらああなるのは目に見えていた」
「やっぱりそう思う〜？エオメルもロシリエルに任せておけばいいのにね」
「まあ本人の希望なんだから仕方あるまい。わがゴンドールを差し置いて女王の像が欲しいなどというからだ。『友好の証』と言えば通ると思ってあの馬乗りの王が……」
「だよねー」
「アラゴルン、難儀なのは分かるがあまり動いてくれるな！」
「す、すまないギムリ」
ギムリの力作の鎧兜を着て（ちょっとガラズリム風になっている）、ギムリ力作のボロミアとおそろいの盾を持ち（これはアラゴルンの要望）、慣れないモデル業にいそしむ女王陛下なのだった。
ものごっつう早くいただいておきながら、ＵＰが今頃になりまして申し訳ありません……（いただいたのは3月のことであった）。
盾持つ女王サマです。凛々しいです。義理の妹には負けません♪（笑）
えーと、えーと谷間女王サマもがんばります……（汗）。
モドル＞＞
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