Picture by シバシゲ様【いつかは暮れる世界】 「おまえ、閣下たちを見たか？」 「もちろん見たさ！あの日は、食事当番の奴以外はみんな見送りに出たじゃないか！」 「ああ、そうだったな俺はさ、男子の代表で陛下に花束を贈る役だったんだ」 「見た見た。うらやましいぜ」 「もちろん特別な時じゃなくても陛下たちは気さくに声をかけてくださるけど、あの時は特別だろう？」 「ああ。アラゴルン様のお里帰りだっていうんで、また一段とお美しかったものな」 「閣下もステキだったじゃない」 「おまえ……話に割り込むなよ！」 「あら、こんなところで大声で話しているから聞こえたんじゃない。そうじゃなくても、この養育院であのお２人のことを好きでない子なんていやしないわよ？」 『違いない！』 「あんな素晴らしい方々が王様たちだなんて、すごいことだよな？」 「うん。友邦のローハンの国王もご立派な方だけど、……やっぱり、なぁ？」 「だって、あの方たちはわたしたちには父母みたいなものだもの。もったいなくもね」 「うん。身寄りのない俺たちがこうして暮らしていけるのもあの方たちのおかげだものな」 「あー、俺も早く一人前になってお２人にお仕えしたいなぁ！」 「俺も俺も！」 「……あたしはねぇ」 「なんの話をしているの？」 『アラゴルン様とボロミア様の話！！』 　　　　◆　◆　◆ 　ナマ絵で描いていただいたのを「サイトにのせたいので是非色をつけて！」とお願いしたさすがりもの。 　女王サマスタイルいいですなー。そしてこのボロミアの格好いいことといったら！ 　これは是非とも皆様にもお見せしたい！と思った気持ち、お分かりいただけたでしょうか？（笑） モドル＞＞