Like×Love
あなたを愛していることを伝えるのに
「愛している」
という言葉だけではとても足りない。
そう言ったら、あなたは笑った。
笑って言った。
「それなら私のこの気持ちを、なんと表現すればいいのかな？」
隙間のないほど素肌を合わせて
我が王は言葉どおりのしぐさで私の指を舐めた。
「日に日に愛しくなりまさる。好きで好きでどうしようもないという気持ちを、どう表現すればいい？」
なぜる肩は剣を持つ者の、かたいものだったけれど
私の手のひらの中の肌は、この上もない手触りで。
「我が執政殿は、ときどき面白いことを言う」
肘にまだわだかまっていた着衣の裾から、手を入れられた。
陛下は、私を煽るのがたいそうお上手だ。
「面白いか？」
「とても」
くすくすと笑いながら、きわどいところにまで手を伸ばす。
この人の側にいて、この人の目に映り、この人に触れている
これ以上の幸いがまたとあるのだろうか？
そう言ったら、きっとあなたはまた興がることだろう
「では、もっと面白くしよう」
我が王を、寝台に押し戻して、喉元に食いついた。
笑うような嬌声が上がる。
「そう。そうこなくては」
「夜はまだ長い」
「長いな、ボロミア」
「では有意義に過ごそうではないか？」
「依存など」
ひとつひとつ、確かるように吸い、舌で触れる。
これより他なし
「あろうはずがない」
頭を抱き取られる。
アラゴルン、ああ、アラゴルン
あなたよりも
「ボロミア、ああ！ボロミア！」
あなたよりも愛するものなど、この世にはない。
なにひとつとして。
私の国、私の王、私の力。
私のすべて。
あなたを愛していることを伝えるのに
「愛している」
という言葉だけではとても足りない。
「愛している」
たとえ１００万回繰り返そうと。
「愛している」
死ぬまで繰り返しても。
なんですかねぇ。
状況ベリーショート。
ちょっと思いついたのと、なんだか原稿の息抜きがしたくなって。
はぁ〜、楽しかった♪
私も愛してるよ〜！２人とも〜！（笑）