◆そうして２人は、最後となった許可制のくちづけを交わしたのだった、の図◆

Picture by むー様 　 □■ラブラブカップルっていいですネ！な授かり物■□ 　ボロミアが手を差し伸べれば、アラゴルンもおずおずと身を寄せていった。 　腰に回された手を嬉しく思い、それなら自分の手をどこへやるべきかという大変難しい問題について頭を悩ませ――――、結局ボロミアのベルトに添えた。 　やさしい手が頤にかかったのを感じると、恥ずかしさと、嬉しさと、誇らしさが同時に胸に湧き上がった。ボロミアの髭が当たった。ついこの間までは、自分も同じようにはやしていたのかと思うと、遠い昔が懐かしかった。まさかボロミアとこんな風にくちづけを交わすことがあろうとは思ってもいなかったあの頃。 　あの頃の自分に、今の自分を見せても、きっと『自分』のことだと思わないだろう。 　やさしい手、やさしい髭、やさしい抱擁、やさしいくちづけ。 　とても嬉しかったので、口を開いた。そしてそっとボロミアの扉を叩く。 　応えてボロミアは返事をよこしてきてくれた。　 　それはもうあなたを愛している、と。 ぎゃははははは！ ちょっと趣向を変えて見ました♪ 感想文ではなくて感想SS。 しかしこの女王サマの恥じらいの表情のおかわいらしいことといったら！ 　 　 NOVEL＞＞ モドル＞＞